『パワーかフォースか』あなたの魂のレベルが分かる17段階の意識レベルとスピリチュアルな関係

本の紹介

今回は、デヴィッド・R・ホーキンズ・R・ホーキンズの『パワーか、フォースか』という書籍の紹介をしながら、私なりの見解と感想をまとめさせて頂きました。この書籍は、意識レベルをそれぞれ分けて、それぞれがどのような状態にあるのかを数値化した、とても画期的な書籍になります。この書籍の内容について、6項目のテーマに分けて紹介したいと思います。それでは早速はじめていきます。

1.意識レベルの概要

アメリカの精神科医デヴィッド・R・ホーキンズ博士は、数千人に対して20年以上にわたる研究と「筋肉反射テスト」(キネシオロジー)を通じて、人間の意識を17段階に分類しました。この研究では、意識が人間の行動や体験にどのように影響を及ぼすかを科学的に解明しています。

キネシオロジーというのは、本人に影響の良いものや言葉などを受けて、人は潜在意識の反応として筋肉が収縮するというものです。私も実験したことがあるのですが、例えば鉄隕石を持ってもらって、本人が見えないようにもってもらいます。その反応をみると筋肉が緊張し姿勢が安定するんですが、同様に携帯電話をもってもらうと、いきなり緊張がゆるんで筋肉が緩んでしまうという現象があります。これを複数人に試しても、視覚で対象物を確認しなくても同様の結果がでるということがわかりました。とても興味深い実験です。

 

2.意識レベルとしてのフォースとパワーの違いについて

意識レベルは、「フォース」と「パワー」に二分されます。

フォース: 外部から強制される力で、プライドやエゴが原動力となり、対立を基軸としているため摩擦を生みやすいです。短期的な結果を生むが持続性に欠ける不完全さを持っている。

パワー: 内側から自然と湧き出る力で生命力とエネルギーを与えてくれ、調和と成長を促し、持続的な幸福や成功をもたらす完璧さを有しているとされています。

つまり意識レベルは下位層をフォースのどちらかと言えば、外的でネガティブな意識レベルを指しており、パワーというのは上位層を内的でポジティブな意識レベルを指しているよう形ですね。スターウォーズを観たことがある人は、フォースという生命エネルギーを肯定的に受け止めてしまうと思いますが、全く異なる側面の定義であることに注意が必要です。

 

3.意識レベルのスケールと重要な境界線「200」と「500」

ホーキンズ博士の意識レベルのスケールは、20から始まり1000で頂点を迎えます。このスケールは指数関数的であり、数値が上がるごとにそのエネルギーや影響力は飛躍的に大きくなります。例えば、レベル200はレベル100よりはるかに強力で、500はさらにその何倍もの影響力を持つと言えます。

その中で意識レベル200の特別な意義を持っています。

意識レベル200は勇気を表しています。勇気は「フォース」と「パワー」を分ける臨界点であり、意識がポジティブに変わる重要な転換点とされています。ここを超えてくると、他人に対してもより良き人間であることが重要となってくるされています。

200未満フォースの領域については、

恐怖、怒り、罪悪感、欲望といった低い意識に支配され、自分や他者を否定しがちです。

外的環境や他人のせいにする思考が強まり、不満やトラブルが増える傾向があります。結果的に個人にとっても社会にとっても破壊的な側面をもっています。

さらに第二の臨界点は意識レベル500とされています。

意識レベル500も大きな意識の飛躍が見られる臨界点を示しており、愛が動機となって、あらゆる活動が行われていく、献身やカリスマ性を伴っていくとされています。この領域になっていくと、いわゆる聖人のような力が宿されており、非常に割合が少なく全体の4%となっています。

ここからさらに意識レベルについて具体的に皆さんにお伝えしたいと思います。

4.意識レベルの具体的特徴

各意識レベルには固有の心理的・行動的な特徴があります。

以下は主なレベルを簡易的に説明しています。

 

レベル20: 恥

死にもっとも近いのが「恥」のレベルです。自分の存在を否定し、「自分には価値がない」と感じる状態。

深刻な自己批判や消極的な行動を伴い、自傷的な選択をすることもあります。

 

レベル30: 罪悪感

自分が悪いことをしていると過度に感じ、取り返しのつかない失敗をしたと思い込む。罪の意識に支配されている為、誰に対しても許さないという態度をもっています。

 

レベル50:無気力

このレベルは貧困、絶望、希望を失うといったことが特徴として挙げられます。

 

レベル:75 深い悲しみ

このレベルは、悲しさ、損失、依存に関係しています。このレベルに固定されてしまうと、絶えず続く後悔の中で、うつ病のような生活を送ってしまいます。

 

レベル100: 恐怖

安全を求めて行動するが、不安や危険回避の思考が支配的。

リスクを避ける傾向が強く、積極的な挑戦が難しい。

100のレベルを超えると、エネルギーが出てくるといわれています。

 

レベル125:欲望

欲望は、経済も含めて人間の活動の広い領域を動機づけます。欲望は目標を達成するか、その見返りのために努力するようにと、私たちを動かします。お金や名声、パワーを得ることに関わる欲望が、多くの人々の人生において優先的な動機となります。

→ここが一つの分岐点としては、興味深いですね。なぜならスピリチュアルをテーマとして扱っている内容が、お金を引き寄せるをテーマにしたり、マーケティングの要素をいれて集客をしながらお金稼ぎをしたりという、エネルギーレベルの低い行為をしているということを暗に示しているからですね。著者も一般の人々は、虚偽と真実を区別する客観的な基準をまったくないため、カルトの急増していることを著書で示しています。200レベル以下で測定されるものはどんなによく知られているスピリチャルムーブメントであっても、カルトだと特定することができると言っています。さらに著者は、スピリチュアルな教えの全てが、セックスやお金への執着を避けるように忠告しており、意識の低いフィールドに吸収されることは、スピリチュアルな発達を妨害すると忠告しています。

 

レベル150:怒り

怒りは創造と破壊の両方に通じています。

恐怖を通り抜けて、欲望という意識がでてきているため、欲望をフラストレーションに変えてエネルギーを使用してきます。怒りを基盤にすると、わずかなことにも過敏になり、不公平なことを見つけたり、争いや訴訟が好きな人間になります。怒りは欲求不満からも生じています。欲求不満は、欲望の重要性を誇張する結果です。

 

 

レベル175:プライド

多くの現代人が求めているレベル。人間はここから積極的傾向がでてくる。自尊心が湧いてきて、時に自らのカッコよさを人生で示したくなるでしょう。逆に傲慢さと否認の視点をもっているので、これが人間の成長を妨げます。

 

レベル200: 勇気

フォースからパワーへの転換点をあらわします。世界をポジティブに捉え、挑戦を恐れず、新しい行動を起こす意欲が湧きます。

他人との建設的な交流が生まれ、成長が加速する。

 

レベル250: 中立

結果への執着を手放し、物事をフラットに捉えることができる。

心の安定が生まれ、感情の浮き沈みが減少する。

 

レベル310: 意欲

高いモチベーションを持ち、自己改善や社会貢献を積極的に行う段階。

経験から学び、失敗を成長の糧とする姿勢が特徴。ひらめきも多く、プロジェクトの成功が当たり前のように起きるようになる。このレベルでは誰にでも好意的に関わることができるため、成功が引き寄せられていく。

 

レベル350:受容

このレベルになると、自らがソースであり、自分自身が人生のクリエイターであるという意識と共に、大きな変容が起きます。自分が全ての根源であるという責任を持つことになります。ここで初めて幸福が向こう側にあるのではなく、自分の内に在ることも知ります。

 

レベル:400 理性

低いレベルの感情を超越できると、まっさきに現れるのが、知性と合理性です。理性があると、複雑で膨大なデータを扱う事ができます。この意識レベルに至る人は、全体の8%の人と言われています。

フロイト、アインシュタイン、デカルトなどが上がっています。

 

レベル500: 愛

自己中心的な考えを超え、他者や世界を無条件に受け入れる。

周囲にポジティブな影響を与え、他者を癒す存在となる。それも例外なしにです。

→いわゆる一般的に言われている愛ではなく、無条件の愛を指しています。このテーマについてはスピリチュアルで発信されることがありますが、この状態が永遠に続く方々が、この意識のレベルにいます。ここでの状態は、もう既に聖人レベルになっている状態です。

この意識レベルに至る人は、全体の4%です。

 

レベル:540 喜び

愛がますます無条件の質に変わっていくについて、内側から喜びがあふれてきます。

聖者や高度な精神の探求者、ヒーラーなどの領域です。この状態の証明が慈愛と呼ばれています。

 

レベル600: 平和

思考を超越し、すべてが静寂と調和に満ちていると感じる状態。神意識と呼ばれる状態にいます。

時間や空間の感覚が変化し、至福を永続的に体験する。

→残念ながら世界人口のうち、600以上で計測された人は2006年の時点で6人しかおりません。ですから、このレベルにいくというのは、かなり難しいことがわかると思います。

 

レベル700~1000: 悟り

歴史上の偉大なマスターのレベル。霊的な教えを創造してきた人たちのレベルです。すべてが「神の意識」と繋がっていて、時に彼らも神と同一視されてます。個別性を完全に超え、「私」という概念が溶け込む領域。

全てが神意識と繋がっており、無限の創造性と愛が特徴

→こちらのレベルで1000に達した人類で上げられる代表人物が、キリストとブッダとなっています。これが1000です。その上で構築られた数値でいくのですが、700人以上では2006年時点で3名、内訳は700~800で1名、800~900で1名、900~1000で1名とされています。逆にいうと900以上が1人でもいるということは、人類としては非常に希少な人物と言えるということですね。

参考までに、現代で皆さんが耳にしたことがあるであろう人物は、ガンジーが700を超える(別の書籍で760と表現されています)、マザーテレサ710、ラマナ・マハルシ720です。

 

5.意識レベルを上げる方法について

ホーキンズ博士によれば、ほとんどの人は生涯を通じて平均で5ポイント程度しか意識レベルを上げられないとされています。しかし、これは意識レベルの向上に取り組むことなく過ごした場合の話です。適切な努力を行えば、意識レベルを引き上げることが可能としています。割合はすごく少ないものの、突然100ポイント上がることもあると記載されています。まずはエゴによって引き寄せられる200のポイントを抜けられると、やがては他の人々への奉仕がその人の第一の目的となり、確実にもっと高いレベルに引き上げることができるとしています。ただかなりの意志が必要だとも言っています。

 

6.さいごにスピリチュアルな実践に必要なこと

ここまでの内容を踏まえてスピリチュアルな実践を紐づけていくと、著者は、結果的に人間の進歩の分岐点が200のエネルギーフィールドを下回って、長居してしまうこと同調して抜け出せなくなってしまう事を指摘しています。ですから、200を下回るスピリチュアルな情報提供に惑わされて長居してしまう事も避けなければならないんですね。特に執着を促す願望を促す引き寄せ、特にお金の引き寄せなど、安易にスピリチュアルな発信が多くされていますが、これはスピリチュアルな実践を促す200以上のエネルギーフィールドになっていないんですね。ですからすごく気を付けていく必要があると感じています。著者は、500のレベルを超えると物を所有する所有欲がなく、この世の執着もなく、物質的な利益を求めることがないと記載しています。もう一つ著者が挙げている中で、チャネラーや超能力者の世界ほど、スピリチュアル的な詐欺が多いことを指摘しており、真実が偽りの内容によってゆがめられているのを見抜くことが出来なければ、意味のあるものとして、言い換えると騙されると記載しています。宗教レベルでは、仏教やヒンズー教、ユダヤ教、キリスト教などは元々は1000もしくは1000に近い数値を出しており、時代の変遷により数値は下がっていった経緯はありますが、一部の宗教の教えの意識レベルというのは非常に高い状態が継続されています。また音楽やテレビ、その他ゲームなどの外的刺激についても、それぞれ意識レベルがあるため、受動的な姿勢により破壊的に同調させていく意識レベルの変動は、世間一般にいる限りにおいては、非常に強力な影響をもっていることが容易に想像できると思います。それを裏付けるように著者は、世界人口の15%しか、臨界点である200の意識レベルを超えていないといっています。

もしみなさんがスピリチュアルな実践を本格的な実践にいくのであれば、人生の多くの時間を200以上の意識レベルで安定させていく必要があるわけです。これは単に聞きなれば意識レベルの高い言葉を巧みに利用するということではなく、実際に体感として感じられるレベルとしてその状態が継続できることが大切です。

そして意識のレベルを上げていく行為が700レベルの人が1人いるだけで、200レベル以下の7000万人の個人とのバランスを取るだけのエネルギーを発し、600レベルでは1000万人、500レベルで75万人、400レベルでも40万人との釣り合いをとれるとされているんです。

つまり地球全体の集合意識を上げることがもしできるのであれば、85%の200以下の意識レベルではなく、もっと高い意識レベルの方々が、より高いレベルに達することで、とてつもなく人類全体のレベルを上げていくことができます。人類全体の意識レベルが1980年代に200を超えたことにより、ポジティブ転換が図れるタイミングを迎えています。長い人類の歴史は、ゆっくりと意識のレベルを上げてきているわけです。ここから、さらに上げていくことができれば、人類がより愛と調和に根差した社会構築がされていくことになるのは皆さんも感じられたと思います。

引用参考文献:引用参考文献:『パワーか、フォースか 改訂版』デヴィッド・R・ホーキンズ著 ナチュラルスピリット

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