【並木良和さん】統合されても個性は残るのか

並木良和さん

■1つ目:今この瞬間について

僕たちは毎瞬独立して存在している。だから次の瞬間、まっさらで、どんな現実も選択する自由がある。であれば、常に毎瞬最高の未来を選び続けよう。

「今」しかない!「今」「今」「今」明日になったら「今」になる。だから「今」行動しよう。何故なら明日なんて永久にやって来ないから

➡この話は統合の土台としては、とても重要な要素です。大事なことは、この今という感覚を体感できるかです。これを感じるためには、手放していく瞬間をとらえていくと、感覚が身につきやすいです。手放していく瞬間に何がおきますか。手放していくというのは、そのネガティブ感情が消えていくということを表していますね。つまり手放していく瞬間というのは、前を残さずネガティブ感情が消えていくんですね。これを感じることができたら、今を体感したことになります。これを繰り返していくと、過去現在未来という時間という概念が壊されていくと思います。生まれてから教えられた時間という概念の消滅を深く体感すると、二度と戻ることがない覚醒の一端が生じたということになります。そうすると、覚者たちが書いたり、話している今というこの瞬間を理解した言葉のやり取りがわかるようになります。この体験も非常にうれしい体験となると思います。ある時、急に覚者やマスターの言葉の一端が、輝きをもって感じられるようになるので。

また今がわかった人に何がおきるかというと、過去の苦しみが消えます。これは過去がないことを悟ったからです。過去は、今にしか起きていないし、未来も今にしかおきません。これがわかると、とらわれていたネガティブな感情が紐づいて、苦しもを創り出していることもわかるようになります。そうすると今この瞬間は、光り輝いたものとなります。これは途轍もなく統合の後押しになるでしょう。

■2つ目:統合とカルマについて

目醒めていくために、カルマも外していく必要があります。統合して周波数を外していくというのは、カルマの解消とまったく同義です。

カルマという認識をせずに、ただの波動としてとらえて、それを形にして手放していく、という、僕が伝えている方法もあるということです。

➡周波数が現実をつくる。周波数は複雑に入り混じっていますが、このとらわれた周波数を外すのが統合ですね。ただ手離していくというのはカルマの解消と同じです。カルマはポジティブでもネガティブでもカルマが生じていますが、カルマはネガティビティに意識がいくワードですね。カルマが生じないというのは、ポジティブでもネガティブでもなくニュートラルです。ですから手放しを通じて、カルマは解消されていきます。統合した状態というのは、実はカルマが生じていない状態でもあります。カルマが解消されていくゴールは、アセンションしていきますね。すべてを手放している状態ですからね。また並木さんは、カルマという言葉はあまり使わないんですね。これはおそらくカルマという特定のイメージが染みついているからだと思います。カルマという言葉にとらわれてしまって、ネガティブな方向にいかないようにしていくためだと感じます。単純に手放していくだけでよいのです。どんどん心軽やかになっていくので、ぜひカルマにとらわれることなく、手放していきましょう。

■3つ目:統合されても個性は残るのか

統合されても個は失わないんです。風の時代は「個の時代」になりますが、これまでの「私」のみの「個」ではなく、全体を含んだ「個」になります。つまり、全体の中での「私」の位置づけが、より明確に理解できる意識へと進化していくのです。これまではつながりを無視した「個」だったため、結果として自分勝手、ワガママといわれていました。だけどこれからは、全体を網羅した「個」になるので、非常に調和がとれてきます。

➡統合した個による社会というのは、互いの個の強みによる貢献によって成立する社会です。ですからやりたくないことや苦手なことに力を入れることはなくなり、自身のもともと持っている特性によって貢献していく社会となるんです。ですから輝きを忘れずに、自身のあり方を貫いていける時代なんですね。逆に言うと、今の時代は個の時代の転換期になっていますね。新しい世代による流れと、古い世代による流れが、拮抗しているのを感じていると思います。例えば仕事の考え方というのは、おそらく大雑把にくくってしまうと、若者世代と中年世代ではまったくことなると思います。今までは苦しんで辛い思いをして仕事するという努力根性による仕事観から、やりたいことをやる楽しんでやる若者世代の仕事観が混とんとした状況になってきています。これが統合した社会がもし生まれるとしたら、ガッツで苦しんで嫌なことをするのが仕事という考えは、一掃されていくと思われます。また個を大切にして、互いの貢献を生かした社会というのは、障害の方や高齢者にも平等に働きます。それぞれがそれぞれの貢献をしていくので、価値に優劣はつきません。ですから、それぞれ楽しんで心地よく暮らすことができます。これは分離した意識によって生まれた社会とは全く異なるものです。こういった時代に変遷していくのが今後のあり方になってきます。なので統合しても個は失われないんですね。

引用参考文献『別冊anemone 1冊まるごと 並木良和 (別冊アネモネ)』並木良和 ビオ・マガジン

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